銭の戦争 1,2 波多野聖

藤原さんが別名義で出されている小説です。YouTubeで話されているのを見たら10巻まで出すとのことでした。


時は明治、日露戦争高橋是清資金調達するあたりからお話は始まります。その後は時代の流れに沿って、相場の展開を追い、実在する人物を登場させながら話は進みます。と書きましたが、僕は全然歴史に詳しくないため、これが完全に史実に基づいているのかは分かりません。でもなんかそれっぽいので僕はそうだと思って読んでいます。


あと、主役である井深亨介はググったところ、実在の人物では内容です。この時代の相場師で全ての相場をうまく乗り切った人は、日経電子版の相場師列伝を読んでいても皆無なので、ナビゲーターとしての人物はそう作り出すしかなかったのかもしれません。また、二巻までを読んだのみなのですが、結構、藤原さんの体験談も載っているので、自身の体験を活かしやすく、架空の存在を作り出されたのかもしれません。


この時代の相場を知る上で、絶好の内容となっており、相場好きなら読んでおくべきだと、二巻まで読んだ感想では思います。また作家活動をはじめられたばかりなのに、これほどの長編を、弛みなく書かれる執筆力にも感心します。細部の描写も可憐に行われており、文章を適当に読み流す癖のある私としては、これを読み、仔細な描写力を身に付けたいとも思います。


自分の文章を読んで、細かい部分の描写が適当すぎ、面白さがかなり落ちてると感じる部分もあり見習いたい所です。現在のところ7巻まで出ているようです。かなり面白いので、明治から昭和にかけての日本の相場を知りたい人は是非。