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投資環境妄想

 ここ最近の動きで気になるところは、やはり人民元安といえます。昨年8月、そして今年の1月と、人民元が安くなったら上海株が下がって世界的に株が下がるという動きが見られました。今年の夏は人民元が安くなっても上海も世界的にも株は安くなりませんでした。もう中国の景気が悪いということは織り込んでしまったのでしょうか?あと、中国の不動産バブルはどう考えればよいのでしょうか?

 

 これまでの世界経済の構造は、新興国、中でも中国に頼って成長してきました。新興国の成長があるため、先進国は金融緩和をするだけで経済成長を維持することができました。新興国の成長の恩恵です。しかし、直近はそれができなくなりました。中央銀行の政策の限界なんてことが声高に叫ばれていますが、もともと金融政策と財政政策は同時に行われて意味があるものです。これまでは新興国経済の成長があったため、金融政策のみで行けましたが、今後はその片肺飛行ではだめだということに気づいたというのが現状でしょう。

 

 そうすると、財政政策が今後の焦点となります。日本はもうやっているのですが、まぁ、ずっとやってるのであまり効果ないなって感じですね。アメリカはヒラリーもトランプもどっちもインフラを刷新するというようなことを言っているので、米国はそっちに走ることは確実に見えます。残るは欧州ですが、ちょっと前のロイターの報道でドイツが減税するとかいう報道がありました。それがEU全体の財政政策を行う流れにつながるかどうかという点に注目しています。

 

 日本に話を戻すと、日本国内は東京オリンピックくらいしか財政支出ネタが無いと思うのですが、一つ大きな材料としては、日露首脳会談→北方開発というのが妄想できます。中国に出したODAの資金も帰ってきているようなので、支出先としてはなんか絶好という感じを受けます。飯田グループはそのネタで買っているのですが(前書いたときその日の朝刊に飯田グループ載ってました。株価はあれですけど)、世界的な財政政策+日露というポジションをちょっと作っていきたいなというのが、最近の考えで、決算で買えるようにというのと、金融政策→財政政策というレジーム・チェンジにポジションを取れるように、持ってた株を売り、現金比率を上げました。

 

 懸念材料は、中国の不動産バブルなのですが、これが弾けるのは不可避でして、それに対してどのようなシナリオを想定するかという部分が重要なだけと思われます。

 

シナリオ1 リーマン・ショック以上のショック(確率低い)

 中国は世界の貿易のトップであり、そこでのバブルの破裂はショックが大きすぎる。ということから、世界経済クラッシュ、リーマン・ショック以上の影響を与える。このシナリオは確率的には低いような気がします。バブルがあるということは分かりきっています。中国の金融機関と世界の金融機関の取引は少ないと妄想しています。というか世界では今、金融機関の役割がどんどん小さくなっているので、中国だけ大きくすることは考えにくいような。

 

シナリオ2 中国経済クラッシュ(確率高い)

 中国では今も財形なんとかみたいな投資商品が依然として増えているそうで、中国経済内ではバブルな商品がアチラコチラに埋め込まれていることが続いています。ということは、経済がショックをうけることは避けられない。世界的にも貿易にショックを与えるが、他国の財政政策によりショックは軽くなる。今回の話はここにつながります。それ故、それほど世界的に影響しない。日本のバブル程度で済む可能性。

 

シナリオ3 中国経済通常運行(確率低い)

バブル崩壊に従い、中国でも財政支出が拡大され、バブル崩壊の悪影響よりポジティブな変化が見られる。リーマン・ショック後の財政支出での過剰供給設備が新たなものに変わり、新たな技術革新が始まる。

 

 以上のようなシナリオを妄想してみましたが、現実は2と3の間くらいかなと思ったりしています。フィンテックの話を調べていても中国企業がたくさん入っていたりと、中国では結構最先端な開発も進んでいるので、不動産バブルのようなこれまでの負の遺産が無くなれば、案外弱点がなくなってしまうのかなというのもそれほど妄想でもないようにも思えます。

 

 金融機関に関しては、日本の生産性を引き下げている諸悪の根源だと思っているのですが、これがそろそろリセットされるときがマイナス金利導入により近づいているのかもしれません。最終的に国債金利程度しか生み出さない、生産性の低い産業に優秀な人材が大量に流れ込んでいるという日本の状態は、そりゃあ生産性下がりますわなということです。勿論雇用の確保ということでは大量にできていますが、これを続けるのはどうなのかと。ある意味たくさん銀行があるというのも、国により支えられているわけで、その援助を切ったというのがマイナス金利導入ともいえますね。

 

お金のやり取りのような付加価値を生み出さない部分をピックアップすると、フィンテックでコストを掛けずにやるのが一番良いでしょう。そして、そのある意味退屈でしようもない仕事にかかっていた優秀な人材が、新たなことを始めると日本の世の中も成長率がいきなり上がるようなことが起こるのかもしれません。その点は徐々にポートに織り込めるよう、動いていきたいと思います。