40で無職になったおっさんのブログ

40歳にして無職になってみました。

リスク・パリティについて

最近話題のリスクパリティは、ツイッターなんかだと結構誤解されているなぁという感じでした。しかし、日経新聞の記事でちょっとした解説があったので、それを読むとああそういうことかと腑に落ちます。

 

www.nikkei.com

 

しかしこれだけでは十分に理解したとは言えません。もっと知りたいという方はブリッジウォーターのレポートを読むのが良いでしょう。そもそもこの運用方法はブリッジウォーターがはしりです。

www.bridgewater.com

ざっくりしたリスクパリティに関する理解ですが、この手法では資産配分をリスクベースで行います。例えば、よくある資産配分では株式60%、債券40%という感じでざっくりとおこなわれます。しかし株式のリスクは年18%、債券のリスクが年6%と考えると、このポートフォリオのリスクはほぼ株式に偏っているということになります。

 

つまりポートフォリオの動向に関して、株価の影響が大きくなってしまうということです。

 

その問題を解決すべく、リスクパリティでは債券のウェイトを高めます。しかし、ただ単に債券のウェイトを引き上げるだけではポートフォリオの期待リターンが下がってしまうので、ポートフォリオレバレッジを掛けます。

 

そうして期待リターンを落とさないようにして、資産ごとのリスクは同一にし、ポートフォリオを組みます。そうすることにより、以前よりも低いリスクで今まで通りのリターンが得られることになります。

 

ここでは単純化のため二つの資産で示しましたが、ポートフォリオは分散のためにもっとたくさんの資産を入れます。

 

また、景気動向に対してもリスク分散を行うというのはもう一つの興味深い点です。これも資産配分における重要点でおもしろいところなんですが、今回の話にはあまり関係ないので飛ばします。

 

というわけでリスクパリティに関して、私の理解していることを書いてみました。この手法で一つ言えることは、低リスクの商品にレバレッジがかかっているということです。ブリッジウォーターのレポートなんかを読んでいると、レバレッジはそこまでかけていないということですが、リスク管理をしっかりとしていないようなコピーファンドはそんなこともないかもしれません。

 

最近の不自然な低金利はその辺の資金に支えられていた可能性も高く、それらが逆流し始めると、金利の一段の上昇がみられるかもしれません。

このような投資手法の問題だけであるのなら、今回の問題も早急に解決しそうなものですが、金利が上昇すると様々なところに影響が出てしまうのが怖いところです。

 

最近、「逆張り投資家 サム・ゼル」というパンローリングの本を読みました。どうして購入に至ったかというと、はるか昔、私がまだ20代前半で読んだ「ハゲタカ投資家-不良債権は蜜の味」という本で、取り上げられていた彼のことを忘れられなかったからです。彼のあだ名は「墓場のダンサー」です。価格が暴落している場面で資産を購入する人なのです。そういえば、20代前半に私はそんな人になりたいなぁと思いましたが、いまだに急落で四苦八苦しています。50歳までに墓場のダンサーになれればなぁ・・・。

 

閑話休題。感想はまたそのうち書こうと思いますが、その中で彼が触れていた話が気になっているのです。

 

私 たち は 一 九 八 九 ~ 一 九九 六 年 に 四つ の ゼル・メリル・ファンド を 組成 し、 合計 で 二 一億 ドル を 集め た。 私 たち は さまざま な 資産 クラス に 投資 を し て い た が、 中心 は 高 品質 の オフィス ビル で、 それ を 代替 コスト よりも 相当 安く 買っ て いっ た。   ちなみに、 それ から 二 〇 年 後 の 二 〇 〇 八 年 に 再び 不動産 市場 が 暴落 し た とき、 墓場 の ダンス に 加わり たい という 人 たち からの 電話 が 殺到 し た。 その ため、 それ から 二 ~ 三 年間 は、 不況 の 内容 が まったく 違う の だ という 説明 を 繰り返す こと に なった。 私 は、 不動産 業界 に 墓場 の ダンス を する チャンス の 波 が 来 て い ない とき に、 資金 調達 を する つもり は ない。 金利 が ほぼ ゼロ の なか、 貸し手 は 帳簿 に 資産 が 残っ て い ても コスト は かから ない。 この とき、 不動産 への 貸し手 の 合言葉 は「 引き伸ばし、 取り繕う」 だっ た。 ローン を ロール オーバー し ても 損失 が 生じ なかっ た から だ。 つまり、 レバレッジ が 掛かっ た 物件 の オーナー は、 ローン の 支 払 期限 が 来 ても、 状況 が 改善 する まで 返済 を 先 延ばし する こと が でき た ので ある。 オーナー が 売却 を 迫ら れ て い なけれ ば、 割安 の 物件 が 大量 に 出る こと も なかっ た。

サム・ゼル. 逆張り投資家サム・ゼル (Kindle の位置No.1789-1799). パンローリング株式会社. Kindle 版.

 

リーマンショック後、不動産バブルははじけず、低金利の中生き残っているのです。その辺りのローンがバンとはじけると、金融恐慌みたいなことにはならないでしょうが、その辺の投資家のリバランスが凄いことになるかもしれないかもしれないのです。低金利の最中にはハイイールドも、投資先がないことからガンガンスプレッドをつぶして買われていました。流動性の供給はそれほど落とされていないと見えるので、そんなに懸念しなくてもよいと思いますが、一応テールリスクはあり、もしかしたら中国方面からドカンと来たりすることもあるかもしれないので注目かもしれません。

 

逆張り投資家サム・ゼル (ウィザードブックシリーズ)

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ハゲタカ投資家―不良債権は蜜の味

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