隗より始めよ

今後はいろいろ考え始めます。

本: ジブリの仲間たち 鈴木敏夫

最初にいっておくと、私はジブリの映画を映画館に見に行ったことがない。そして映画自体もあまり見たことがない。それはアニメが幼児向けという思想を持っているわけでなく、ただそういう機会がなかったということだけである。

 

しかし、ジブリはよく聞くし知っている。映画不毛の地の日本において(これは言い過ぎかも知れない)けた外れの興行成績をたたき出していることも有名であったため、興味はあった。

 

鈴木敏夫さんを知ったのはポッドキャストであった。私はいろいろな話が好きな時に聞けるのでポッドキャストが好きである。鈴木さんは「鈴木敏夫ジブリ汗まみれ」というラジオ番組をやっていて、それがポッドキャストで聞ける。

 

なぜ聞き始めたのかは忘れたが、その番組での鈴木さんのパワフルさに驚き、ジブリの成功の要因は宮崎駿さんだけでないのだなと思い、よく聞くようになった。ゲストを呼びながらゲストより話すホストはなかなかいない。その姿に感心した。

 

鈴木敏夫さんが何をしているかというと映画のプロデューサーである。プロデューサーとは何をするのかわからないのだけど、多分作成の管理やらなんやらであろう。そしてこの本で非常に重視されているのがテレビ広告である。

 

ジブリナウシカから思い出のマーニーまで、どのように宣伝を頑張ったかということがメインに語られている。そして、その宣伝をどのような感じでやっていたかに重きが置かれている。

 

そして、ここで語られるのは正しい方向に宣伝ができるのであれば、お金をかけるほどその作品は売れるということである。それが最も成功したのが「千と千尋の神隠し」であった。

 

私などは成功しているところであれば、広告など重視しなくてもよいと思っていたが、そうではないのだ。良い作品とそれに対する正しいアプローチの広告は非常に効果的であるというのだ。

 

ここで疑問となるのは、広告がなければ「千」の映画はどうなったのだろうかということだが、そのような世界がないのでどうなったかはわからない。しかし、その作品の一つずつが、日本人なら誰でも知っているようなジブリの作品ですらそうなのだと思い知らされた。

 

 

ジブリの仲間たち (新潮新書)

ジブリの仲間たち (新潮新書)

 

 

ここで思い出したのが、みうらじゅんさんの「「ない仕事」の作り方」である。みうらじゅんさんも色々と流行る言葉や現象を生み出しているが、仕事を得るために「ひとり電通」活動を行っている。

 

「ひとり電通」というのは簡単に言うと、みうらじゅんさんが雑誌の編集者などを居酒屋などで接待し、今自分ではまっていることを説明し、それをその雑誌などで記事として取り上げさせてもらう、ような活動のことだ。複数の媒体でそれを行うと、その事象があたかも流行っているように見える。

 

以前、このブログで取り上げたが、最近今一度読み返し、なるほどと思っていたが、ジブリなどの強者でもそのような活動を行っているということに驚いた。

 

そして、現代ではその活動はSNSなどを通じても行われている。私などは自分の適当な日常的なつぶやきしか行っていないが、有意義なことを書く人にはフォロワーがたくさんである。このブログも適当なことばかり書いているのでビューは少ないが栗さんがつぶやくと200くらいに跳ね上がる、それほどの効果があるのだなと最近痛感した。

 

現代ではツイッターなどでもひとり電通活動ができるのである。SNS強者になることも今後を生き延びるためには必要なのかもしれないし、少しは研究すべきかもしれない。

 

しかし勘違いしてはいけないのはみうらじゅんさん、スタジオジブリアフィリエイト強者ともに、ある特定のことをかなりのレベルで追及している。それがあっての広告であり、内容が中途半端であれば、その宣伝費も無駄になるということだろう。

 

「ない仕事」の作り方

「ない仕事」の作り方