隗より始めよ

今後はいろいろ考え始めます。

世に棲む日日(3)(4)

読了。購入より2カ月経過していましたが、実質読んだのは1週間くらいの時間だったと思います。

私自身は歴史に関して学校での成績はまぁまぁ位でしたが、関心は全くない程度でした。歴史読み物も坂の上の雲を読んだりしましたが、面白いけどそれほど深堀したいと思うようなことはありませんでした。

しかし、今回世に棲む日日を読んで歴史の面白さを知れたと感じるとともにもう少しこの時代を知りたいと思うようになりました。 今回取り上げる3巻4巻は高杉晋作が中心となる後半です。彼は元々身分の高い家の出身で、吉田松陰にもお前はおとなしくしていろと言われた人物でした。それほど期待がかけられたわけではなかったのです。しかし、その彼が長州藩を倒してしまう要因となったのです。いうなればテロリストです。

しかし、3巻の最初は意外な人物から始まります。井上聞多、われわれが井上馨として知る人物です。井上聞多も元々身分が高く、長州藩を治める毛利家の人々と交流が深い人物です。そして彼は殿様に対しても何も気にせずブチギれるタイプです。3巻の中盤くらいで海外に対してどういう態度をとるべきかというときに、最初は海外と仲良くするという姿勢で臨もうと長州藩がしますが、途中でド転してやはり戦うということになる場面があります。その時、井上聞多はブチギれます。読んでいて思ったのは3巻は井上聞多が主人公なのかなぁということです。それほど井上聞多が動き回ります。

印象に残った場面は以下のような場面です。井上聞多は伊藤俊介(伊藤博文)とともに英国に留学しました。そのころはまだ鎖国が行われていたため、何か変則的な方法で藩が井上、伊藤とあと3人、合計5人を留学させました。理由は周布という長州藩の優秀な人が攘夷攘夷で良いのかということでした。留学が半年たち、長州藩が海外船に対して砲撃を開始したということが英国で報じられました。ほかの二人は留学を継続しましたが、井上と伊藤は留学から急いで戻り、藩のために動きました。そして彼ら二人は重要人物になります。

このように何か選択肢があり、どちらを選ぶかでその後に大きく影響することが多々あります。そしてその結果はその後を大きく変えます。このようなタイミングを見図り、思い切った行動をとることが重要です。

また先ほど述べた井上聞多の章に以下のような文章があります。

現実家といえば、彼の晩年ひとが幕末のことを彼に質問し、 「あの時期、いまからおもえば攘夷鎖国を青年たちがとなえるなど、おかしいではありませんか。当然、開国こそ救国の道じゃなかったのですか」 (中略) これに対し、井上の返答は簡単だった。 「あンときゃ、ああでなきゃならんかったんじゃ」

時勢を作るためには多少目的と異なってもよいということかもしれません。間違っている流れでもそれに乗っかって、やりたいことをやれるようにするということなのでしょうか。

高杉晋作に関しては、このころあり得なかった武士以外の身分の人も戦う奇兵隊という組織を組成し、他の人に任せます。そしてその奇兵隊長州藩の軍隊に勝ちます。そこから江戸幕府を変える流れとなっていくようですが、そこまで物語は進みません。理由は伏せておきましょう。

その後の道を知りたいなと思ったのですが、多分今やっている西郷どんを見るのもよいのかもしれません。

江戸時代から明治時代へと変わる時代に関して、色々と読むことは今後生きていくにおいてよい教科書となりそうです。時代が変わるところでどのように動くべきなのか考えるべき局面でしょうから。